桃の節句だ、雛祭り、つるし雛。

桃の節句だ。雛祭り。春ですよ~。

春3月、雛祭り。
暦がめくられて、空のひかり、風の香りが春めいてきました。
待っていたかのように、各地でいろいろな催し物が行われています。

高萩市では、市民が出品した「手作りひな人形まつり」が開かれています。

詳しくは
高萩手作りひな人形まつり

川崎市高津区では久本薬医門公園の土蔵に、ひな人形や吊(つる)しびなが
300点以上飾られ、多くの人の目を楽しませています。
ほとんどが地元の老人会「久本長生会」手芸クラブの手作りで、七段飾りも
3セット展示されています。
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「手作りの吊しびなは素晴らしく、入った瞬間、歓声が上がるほど。
たくさんの人にぜひ見ていただきたい」と協議会の持田忠康さん(70)。
土蔵を彩るあでやかなひな飾り目当てに遠方から足を運ぶ人もおり、
昨年は1500人以上が訪れたといいます。

詳しくは
土蔵彩る、手作りひな飾り

中津川市では中の島公園ふれあいの里で26日、つるしびなを飾る展示会
「あぎの里のひなまつり つるしかざり」が開幕しています。3月2日まで。

同市阿木地区の区長会で組織する「いきいきねっと」が主催。
展示は15年ほど前、近隣住民から寄贈されたひな壇や土びなを披露
したのが始まりで、約250連のつるし飾りが展示されています。

「女の子の健やかな成長を願う」をテーマに、ちりめん布などで丁寧に
作られた縁起物の金魚やえと、ひな人形などが1連当たり100個ほど
つるされています。
また、訪れた人を歓迎する目的でフジの花のつるし飾りも飾られています。

詳しくは
手作りつるしびな250連 中津川市、あぎの里まつり開幕

ここで「つるし雛」について。

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「つるし雛」は、縮緬などの着物の布を解いて作った細工物を紐で繋げて、
竹等で作った輪に吊るして飾りにした物です。
その起こりは江戸時代とされていて細工物一つ一つに長寿や健康などを願う
意味があり、女の子が生まれたお祝いとして届けられ、桃の節句に飾ったと
云われています。

九州柳川の「さげもん」、静岡稲取の「つるし雛」、山形酒田の「傘福」
などが有名で、日本各地に伝わり、同じ様な飾り物がインドや中国にも
あるのが興味深いところです。

桃の節句に、あるいは女の子が生まれた時に親類縁者が作って持ち寄り、
雛飾りの代わりとして飾った地域、また雛壇飾りの両側に吊るした地域等、
その地域ごとに多少の違いはあるようです。

また最近では、桃の節句だけではなく、端午の節句用に作られた物や、
長寿を祈願する物、喜寿や米寿のお祝いの物としての吊るし飾りも作ら
れています。
細工物一つ一つに様々な願いが込められ、吊るす数にも長寿への願いが
込められています。

詳しくは
つるし雛・吊るし雛とは

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